カワサキZ1エンジンフルオーバーホール16です。
バルブクリアランスを調整しています。
- カムチェーンを抑える上部アイドラー。ダンパー含め当社では純正新品を使います。
- 組み付けるとこうなります。
この後写真を撮り忘れているのですが
カムシャフトをヘッドに組み付けています。
その後テンショナーを取り付けます。
- カムチェーンを張るテンショナーの内部部品。MK2用オートテンショナーを使っています。
- このエンジンは2015年に作業したもので、今(2018年)では純正のボルトが販売されているのが解ったため新品ボルトを使っているのですが、当時テンショナーはこのボルトを加工して使っていました。
- 旋盤で削って長さを調整。
- 削るとこんな感じ。
- これぐらいの長さが長すぎず短すぎずちょうど良いです。
- テンショナーを縮め取り付け準備ができました。取り付けた後にロックのボルトを緩め再度締め付ければ後は自動でカムチェーンの張り具合を調整してくれます。
- 取り付け後。
- バルブクリアランスを調整します。当社では一つの山あたり3箇所ずつ測定します。カムシャフトは再使用なのでその方が色々データがとれて良いです。GPZ900Rなどにも有効です。
- バルブクリアランスは決めておらず、3箇所測定したらそのエンジン仕様に合わせその都度良いように考え調整します。このエンジンはアウターシム式なので、写真の治具が使えるので作業がしやすいです。調整するシムはちょうど良い厚さの物がなければ定盤の上で擦って厚さを調整してから組み付けます。狭すぎず広すぎずで調整。
- バルブクリアランスの調整が終わったところ。バルブクリアランスの調整はかなり時間がかかります。
- タコメータのケーブルガイドを取り付けます。ここからオイル漏れが生じることが多いのですが、組み付けに工夫をして漏れにくいようにしています。時間がたったり、走行距離がすすめばいずれオイルにじみがでてきますが、かなり抑えられています。ここの修理をしたばかりなのにすぐに漏れてくる場合は作業に問題があります。このガイドはまだ新品がでるので、ほとんど場合新品に交換しています。ステンレス製などの社外品がありますが、膨張率が違うのでいいかどうか解りません。
- ガイドを組み付けたところ。
- ヘッドカバーを組み付けました。かなり時間をかけて組み付けます。ここのガスケットは純正より社外品の方が漏れが少ないです。が、時間がたったり、走行距離が進んだり、オイルの銘柄、粘度が合わないものを使っていたりすると漏れがでてきます。ヘッドカバーを面出ししてあるので、純正そのままよりにじみは少なくなります。
- カムプラグの部分もかなり時間をかけ、できるだけ美しく組み付けるようにしています。こういう部分が雑なエンジンは中身も雑に作業されていると思って間違いありません。今まで数多くエンジンをばらしましたが、外が雑なもので中が良かったことはありません。
このエンジンで使われている強化カムチェーンですが、
さらに良い物が販売されたので、2018年現在、
別の強化カムチェーンを使用しています。
良い物がでてくれば古いエンジンでも
さらに進化します。
カワサキZ1エンジンオーバーホール17に続きます。
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